塗装前にやっておくこと記載していきます。
筆者が塗装を行う場合ほとんど中古品を扱うため、中古品をリメイクする前提で話をしていることが多いのですが、新品を塗装する場合も同様の処理を行うことをお勧めしています。
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①塗装前の状態チェック
新品であれば確認する必要はないと予想されますが、中古品の場合状態の把握を行ったほうが良いと思います。今回は画像のようなコントローラーにて塗装を行います。
ちなみに全体的に状態は最悪で、中古ショップなどでは到底売ることができないようなものを無償で引き取ったものです。ここまでボロくなったもののほうがリメイクしがいがあると思います。
ねじが錆によって死んでいました。
分解したときにZボタンが折れていたのを確認しました。
コントローラーに挟まる形で維持されていたようです。
②分解~洗浄
分解についてはまずはここから!分解掃除の手引きを参照し分解を行った後塗装を行う部分を水洗いします。
自宅に脱脂用のスプレーや溶剤がない場合、バケツに付け込んだ際に無色の中性食器洗剤で洗えば脱脂作業を兼ねることができます。脱脂作業については後述しますが、塗装に慣れておらずあまり購入品を増やしたくない方は一般的な中性食器洗剤で水洗いを行ってください。
ブラシできっちり汚れを落とします。
③乾燥
十分に乾燥させます。この段階で水分が残っていると後の塗装へ影響するので、きっちり乾燥させましょう
④下地処理
乾燥させたらやすりで軽く削ります。タミヤのスポンジタイプ600番が最も適していると思います。
タミヤに限る必要はないですが、スポンジタイプのやすりであればコントローラーの隙間や入り組んだ箇所を削りやすいため、ブロックタイプの使用をお勧めします。紙やすりでも問題ありません。
主な目的は塗装対象の表面積を増やす※ことであるため、かなり軽くで問題ありません。色によって見え方が変わり、黒やシルバーであればわかりやすいのですが、軽く粉が出る程度でよいです。
ただ、前述の洗浄で取り切れなかった汚れや目立つ痕等があるのであればこの段階で削ってしまうほうが良いです。この場合、再度粉を拭き取る等のちの塗装に影響が出ないようにする必要があります。
筆者としてはNintendoロゴ等の文字は消したほうが良いと考えていますが、傷がつく恐れもあるので慎重に行ってください。画像ではロゴが消えるまで削りを行っています。
(※)
表面積を増やすメリットは一度に塗料を吹いた時、着色面に触れる量が増える。塗料は材料と触れ合った時必ずその材料に付着する訳では無いので、できるだけ多く触れ合うことで付着する確率を上げるという認識で良い。
※この工程で使用したもの:タミヤ メイクアップ材シリーズ 研磨 No.148 タミヤ研磨スポンジシート 600 (1枚入) プラモデル用工具 87148 タミヤ(TAMIYA)
⑤プラスチックプライマー
先ほど下地処理を行ったため、このスプレーを吹く必要があるのかどうかは一概に言えない気がしていますが、今のところは吹き付けたほうが良いと判断しています。
全体的にまぶすように吹き付けていきます。削り痕が目立ちにくくなる程度まで吹き付けられれば問題ありません。
黒やシルバーといった色であれば吹き付け具合がわかりやすいのですが、白に関しては大変わかりにくいものとなっていますので、慎重に吹き付けを行い、少し艶がでてきた段階で止めるくらいがよいと思います。
※この工程で使用したもの:アサヒペン プラスチック用プライマー 300ML クリヤ アサヒペン(Asahipen)
※画像は別のコントローラーですが、使用したスプレーは同じものです。
⑥下地処理完成
ここまでできれば完璧です。
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